ステップレベル4の行方について考えてみた
2011年 09月 18日
まず最初に。先日の記事でアクセス解析に関して情報を下さった皆様、本当にありがとうございます。色々と検討した結果、あるサイトのものを導入することにしました。ご協力本当にありがとうございました。しかし、なんでその記事がブログ村のランキング入りしているのかが心底謎です。別に何も面白いこと書いていないのに…若干申し訳ないです。
というわけで本題。の前に、JGPSポーランド大会、宮原選手銀メダル&木原選手銅メダルおめでとうございます!!宇野選手と佐藤選手も4位と、表彰台まで後一歩ということで素晴らしいです。フリーは全然見ていないので(SPは一部見ましたが)またyoutubeで見るのを楽しみにしています。
っていうか、リプニツカヤ選手すごっ。そこかしこでの凄まじい軟体アピールにいい意味で絶句しましたわ。優勝おめでとうございます。
…それでも黒い瞳は鈴木明子選手のが一番好きです☆
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さて、今度こそ本題。題名のまんまです笑
今季、ルール変更によりステップのレベル4が結構出やすくなったんですよね。そのルールの内容を再掲いたします。
・ステップシークエンスのレベル特徴にて「上半身を使っている」という項目に「少なくともステップの半分にて」という条件をつける(昨年までは2/3だった)
・ステップシークエンスのレベル特徴にて「難しいターン(ロッカー、カウンター、ブラケット、ツイズル)の組み合わせ.両方向で素早く行われる(シークエンス中に少なくても2 か所)こと」という項目にて以下の4点で変更を行う
a.難しいターンにループが含まれるようになる
b.両方向で、という規定がなくなる
c.シークエンス中に1箇所でよい
d.難しいターンの組み合わせは3つ組み合わさっていないと無効。2つではレベル特徴として認定しない
これによって考えられた予測は次の通り。
・でも、全体にステップのレベル4獲得は易しくなるかも。あの「両方向」規定が曲者でなかなかステップレベル4が出ないという話を聞いたことがあったので。男子でこそステップレベル4は出ますけど、女子だと滅多に出ないですものね(唯一の常連がコストナー選手かな。鈴木選手、浅田選手、フラット選手も国際大会で出しているみたいですけど)。
※5月8日の以下の記事より抜粋。
http://sahokitano.exblog.jp/13533978/
そしたらまぁなんとジュニア選手もレベル4が取れるになったっていうね、まぁこのルール変更を見て大多数の方が予測したであろうことが見事に大当たりしたという状況なわけです(まぁ、これは当たっても自慢になりませんよね。みんな予測ついたことでしょうし)。
現在出ているステップレベル4の演技は、JGPブリスデン大会の女子SPでラム選手とディーヴァ選手、FSでヒックス選手、KOROBEYNIKOVA選手(ごめんなさい、読み方分からないです)、ラム選手の演技。男子ではSPでブラウン選手、FSでPAPP選手(こちらも読み方分かりませんごめんなさい。しかもサーキュラーって…)が獲得。ラトビア大会とポーランド大会では出ていません。私がプロトコルを見逃していなかったら、ですけど苦笑
※ちなみに、ジュニアとシニアとで、レベル判別の基準が変わるという話は聞いたことがないので、恐らく基準は同じだと思います。ルールの把握が間違っているということがありましたら指摘くださると嬉しいです。
じゃあ、これまでのステップレベル4獲得者たちのステップってどうだったんだろう?というものをまとめた非常に面白い動画がありますので、ご紹介いたしますね。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14872767
貼り付け不可につきURLのみ。まぁ簡潔に紹介すると
コストナー選手07-08FS SlSt@N杯
コストナー選手10-11FS SlSt@ワールド
コストナー選手10-11SP CiSt@スケカナ
浅田選手08-09SP CiSt@国別
フラット選手10-11SP SlSt@ワールド
鈴木選手09-10SP SlSt@四大陸
コストナー選手09-10SP CiSt@ワールド
(紹介順)という内容だったわけであります。
で、ブリスデン大会のステップレベル4獲得者の演技を一部拾ってみますね(男子のステップレベル4はこれまで結構出ているので、シニアの選手との比較は意外と難しいんですが…)。
ヒックス選手FS
ラム選手SP
ブラウン選手SP
何が言いたいか。
片足ステップ率めちゃめちゃ高いでしょ!!
ということ。あ、3人ともアメリカの選手なのは意図したことじゃありません。
確かにこの片足ステップ、難しいのは流石の私でも見てりゃ分かります。分かりますけど、個人的にはこちらの素晴らしさも決して引けをとるものではないと思うのですよ。
リプニツカヤ選手SP
曲補正かかってるんじゃないのとか言わないでくださいね笑 この速度、片足での移動距離、動きのキレ、どれをとってもとても素晴らしいと思います。で、これはレベル3。
1試合の結果で言うのは控えようと思い、この件について触れるのは控えていたんですけど、やっぱり言わせてください。昨日この演技を見て改めて思いましたよ、レベルと見た目の素晴らしさは比例しないっていうことをね。また、上記で紹介したシニアステップレベル4の演技や、昨季レベル4を取っていた高橋選手やチャン選手のステップと比較すると、どうしても物足りない部分はあります。もちろん、ジュニアの選手ですから、今シニアのトップクラスの選手と比較して云々言うこと自体、ちょっとお粗末なんですけどね。
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少なくとも昨季のステップレベル4の出方というのは、色んな面でどこか突き抜けて素晴らしいものにのみ、ときどき出ていたように思います。その分、点数のリターンは大きかった。でも、今シーズンは、そこまで何かしら突き抜けていなくても取れるものなのでは?と推測したくなってしまうんですね。その代わり、点数的な見返りは少ないのですが。
こういう点数配分だと、特筆して優れたものを差別化して評価はできないでしょう。ここまでの試合結果を見て、改めて実感しました。ですが、もしこの流れがずっと続くとしたら、ステップ大好き(っていうか演技の最大の見せ場はステップだと思っている笑)ファンとしては寂しい限りです。
あと、これで片足ばっかり流行るのもなぁ…片足じゃなくたって、難しくて表現面でも素晴らしいステップはいくらでもあると思うのですがね。片足で素晴らしいステップがあることを否定するつもりはないですよ、勿論。
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by WhiteButterfly189
| 2011-09-18 01:30
| フィギュアスケート採点