お久しぶりです。ジェレミーのファンミ以来ブログを放置していたsahoです。ほんとにすみません。コメ返もままならないという、ね……なんか、もうね……
正直、今オフシーズンは全然情報追えていないですし、各ショーの動画なんて全くと言っていいほど見ていないんです。唯一ジェレミーのThe Iceで披露したHomeだけ見たという体たらくですよ苦笑
そんな状況ではありますが、一年に一回くらい何かアイスショーを見たい!!ということで(単純に9月以降頑張るエネルギー補給ともいう)、今日…じゃなくて日付変わったので昨日になりますが、フレンズオンアイス(以後FOI)の昼公演に行ってきました!! ということでそのレポをお届けします♪
※例によって記憶を元に書いているので何か事実と違ったこと書いていたらすみません。悪気はなく、単純な覚え間違えです。
(1)入場~開演まで
実は、今回は当日券での観戦でした。どうしてこうなったかと言うと、単純に院試勉強にかかりっきりになっていたらいつの間にかチケットがなくなっていたためです苦笑 本当は前日までローチケで立見席は売っていたのですが、電子マネーもクレジットカードも持っていない学生にローチケは使えませんでした涙 この2種しか決済方法がないってどういうことですかローチケさん……
仕方がないので開場一時間前、すなわち10:30くらいから路上で当日券販売を待ちます。この時点で30名近く並んでいました。事前に係員さんから「今回はほぼ満席なので確実に席をお出しできるかは分からない」との説明が。まぁ、チケット取らなかった自分が悪いので了承しましたが、この待ち時間はほんと辛かったです。気晴らしに本とか持っていけば良かったのでしょうが、すっかり忘れてしまって、ひたすらtwitterに愚痴を書き込み続ける始末。すみませんでした…
当日券販売は開場と同時、つまり11:30からの予定だったのですが、少し早まって11:20には販売開始しました。若干枚数ながらも指定席券が残っており、アリーナ南側S席を確保。実際入ってみたらすごくリンクに近い席でびっくりしました。嬉しかったですけど、もう二度と当日券狙いなんてしたくないです。苦笑
新横浜はそこまで客席数は多くないので(昨年FaOI新潟公演を行った朱鷺メッセ比ですが)、少なくとも2階席までならスケーターが小さくて見えないということはないと思います。
そして、新横浜は……寒い!! 本当に寒い!! ミニワンピース+ジーンズを着ていった上に、薄手のダウンジャケットとレッグウォーマーを防寒具として用意していたのですが、あまりに椅子が冷たかったのでひざ掛けは欲しかったです。正直指定席が取れるとは期待していなかったため、座れないならひざ掛けは要らないだろうと思って荷物から出してしまったのです。これは席についてすぐに後悔しました。でも、観戦中は盛り上がっていましたから案外気になりませんでした。ただ、冷えが効いてくると関節が痛んで辛かったので気になる部分に当てるカイロはあってもいいかもしれません。
あと、尋常じゃなくお手洗いが混んでいました。公演前に行ったときは約20分待ち。改めて言うまでもないでしょうけど、こういう時のお手洗いは早め早めが大事ですね。この待ち時間、「そういえば、ショーのリンクって壁がないけれど、これ事故とか起こらないのかな。試合でも壁激突なんてのは割とあるし」とか変なことを考えていました。
では、長すぎる前置きはこの辺にしてさっそくショーの内容に移ります。
(2)第一部
・オープニング
リンクにスモークがかかる中、荒川さんが登場。いきなりドーナツスピンから入ったのでびっくりしましたが眼福でした。その後イーグルを披露してくれていたように見えたのですが、スモークのせいで足元が見えない!! 演出は素敵だったのですが、このときはちょっとスモーク退いてくれと願いました。
それから荒川さんが宙を舞い、出演するスケーターの皆様が登場!! 南側を正面に勢ぞろいしてくれたのですごく迫力ありました。その後 一人ずつ短いエレメンツを披露。印象に残ったのは安藤選手がハイドロをやってくれたこと!! 初めて見ましたよ。
・Get the Chance
若手選手希望者の中から抽選で参加者を決めてプログラムを披露するコーナー(だったかな?)。村上大介選手と佐々木彰生選手が参加するということでしたが、土曜昼公演は佐々木選手が出演。様々なユニークなプログラムで話題になっているのは知っていたのですが、確かプログラムを通して見るのは初めて(←)。本人も「踊りまくります」と言っていましたが、その宣言を裏切らぬダンスプログラムで、本当に楽しかったです!! びっくりするぐらい踊りに切れ目がないんですよ!! ジャンプは失敗してしまいましたが、それを忘れさせるぐらい観客を巻き込んだパフォーマンス、素晴らしかったです。
・グループナンバー
プロスケーターの皆様(荒川さん、有香さん、本田さん、やまとさん、シェイリーンさん、スルツカヤさん、イリヤ・クーリックさん)が出演。有香さんが振付をされたとのこと。最初はすごくしっとりとしたスケーティングで魅せるスローナンバーだなぁと思っていたのですが、眼鏡をかけたやまとさんが入ってきた時点で一気に笑えるプログラムに。まぁやまとさんに突っこむ皆さんが面白いこと面白いこと。それでもプログラムラスト付近のイリヤ・クーリックさんのデスドロップの迫力で一気に印象が変わった……はずが、最後のポーズ、観客に向けて立つはずが、やまとさんだけ逆向きに立っていたのに全て持っていかれました笑 退場の時に観客に手を振っていたやまとさんがスルツカヤさんにせっつかれていたのも面白かったです笑
※海外のプロスケーターってどう呼んでいいか分からないので、ここに書いた表記で統一します。他意はないです。
・鈴木明子選手
今季FSの一部(シルク・ド・ソレイユ)を披露してくれました。チェロ(?) の低音メロディーと独特の弦楽器の音色の美しい音楽に、情感あふれる演技がすごく合っていて、一目で好きになりました。本当に今季も期待しています。ジャンプもすごく調子が良さそうで、3Lz、3F、2A、3Sを完璧に決めていました!! あと、ステップなんですけど、あれはサーキュラーなのでしょうか?それともストレートラインが入らなくなって折り返しが長くなってしまったのでしょうか?どちらにせよ見ごたえがありそうで、早く競技リンクで見たいなぁ…
あ、鮮やかな青に差し色の緑が入ったワンショルダーの衣装がすごく素敵でした。多分、遠目で見ても映える衣装でしょうね。比較的近くで見てもすごくディテールが凝っていて、特にフリルが綺麗でしたよ~
・ウィーバー&ポシェ組
例によって初見のペア(もう少しカップル競技見たいんだけどねぇ……)。とにかく近くをもの凄い速さで通り過ぎていくリフトが凄かったです。ウィーバー選手の衣装が、金色の地に金色の房が全体についたような(上手く表現できない…)衣装が綺麗でした。動きに合わせた房の動きが躍動感を増しているように感じられて。
・田村岳人さん
ソロナンバーは、受け狙いには走らず格好よく決めてくれました。使用曲、かなり有名なんですけど(シ♭ラソ~シ♭~ソシ♭~シ♭ラソ…ってやつ)、何でしたっけ?苦笑 最初に、確かLzからの3連続を跳んでくれたのですが、1stはとても綺麗で2ndをつけたところ若干着氷が詰まっていたように見えたのですがそれでも着氷していました。ここに3rdをつけたらリンク外に出てしまって転倒……見ているだけでも痛そうでした。でも、そんな様子を露ほども見せずそこから先の演技をびしっと決めているあたり、流石のエンターテイナーだなぁと思いました。そもそも、無理してでも3rdをつけていることそのものがエンターテイナーとしての心意気を示していますよね。
・佐藤有香さん
今度こそ本当にスケーティングで魅せるしっとりとしたプログラム。見ていると、有香さんをコーチとしているジェレミーがエクソジェネシスを滑るのも分かる気がしてきます。本当に溜息ものの美しいプログラムでした。あと、どうでもいいことですが、衣装の背中が逆三角形状に空いているのが気になりました…苦笑
・本田武史さん
初披露のプログラムとのこと。曲名分かりませんごめんなさい。骨太で雄大な演技でした。会場で流れる音楽のベースの振動を感じながら見ると、また格別ですねぇ。生観戦の良さを実感できるプログラムでした。間近で見た3Sの迫力はすごかったです。
・安藤選手&荒川さん
オペラ座の怪人より”Music of the Night” を使ったペアナンバー。とても優しく愛情に溢れた演技でした。二人揃ってのスパイラルとかほんと綺麗でしたよ……一瞬、ミュージカルで見たこの曲のシーンが重なって見えました。この曲をファントムが歌うシーンはまだ、ファントムはひたすらクリスティーヌに優しかったんだよなぁ……とか思うと感慨深くなってしまって。女性ボーカル版を用いていたので、ファントムが歌った場合に色濃く感じられる妖しさは影を潜めて、ただただひたすらに優しさが強調された感もあります。ああ、いいもの見られたなぁ……←私事ですが、明日劇団四季のオペラ座の怪人を見に行くんですよ♪
・小塚選手
今季SPを披露してくれました。昨季のナウシカに近い路線に感じましたし、実際すごく演じやすそうな印象を受けました。今年こそは競技でプログラムの仕上がった形をみたいなと強く思いますほんと苦笑 話題のドーナツスピンは成功していましたよ~!! 背中のそり具合は、まぁ男子選手の限界なんだろうなと思わされましたが苦笑 ジャンプは乱れ気味?4Tステップアウト、3A転倒、3Lzクリーンでした(確か)。
今日は09-10SPの衣装でしたが、またシーズンインまでには変える模様。なお、本人いわくあの衣装は「地味」だそうです(曲or演技の割に今日の衣装は地味、と小塚選手がコメントしていたので)笑
・プレゼントタイム
明らかに公演一番の目玉だったプレゼントタイム。佐藤信夫先生の表彰式と来場者プレゼント抽選の二本立てでした。
荒川さんから、これまでの佐藤信夫先生のフィギュアスケート界への貢献が語られたのですが、ブレードを磨く機会を日本に初めて導入した話や、荒川さんのブレードを取り付けたり磨いたり(オリンピックのSPとFSの間も!!) していた話など初めて知る話もありました。そしてそのあと信夫先生がリンクに登場!! なんとイーグル&イナバウアーを披露してくれました!! 何という貴重なお姿が……!! これだけでもあの暑い中一時間並んだ価値はありました。
このあと、有香さんがイナバウアーでプレゼントを掲げながら入場。このプレゼントは荒川さんのお父様が信夫先生のお名前を刻んだグラスだそうで。プレゼントを渡した後、信夫先生と有香さんとでリンクを一周。お二人が一緒に滑るところを見ていると、本当に仲の良いご家族なんだろうなと思わされました。
このあとの来場者プレゼントは
・やまとさんがくじを引いて座席番号を読み上げるとき「East…じゃなくて東」と言い直していたのが少し可笑しかった
・荒川さんの飼い犬のティラミスちゃんも登場したのですが、ティラミスちゃんがいつの間にかリンクを走って逃げだそうとしていたのにびっくり。犬って氷の上歩いても意外と平気なものなのかしら?笑
といったところが見どころでした。←
当選者の皆様、おめでとうございます!!
(3)第2部
・Lake Swans
と便宜上称しますが、安藤選手のブラックスワン×高橋選手のヒップホップスワン×荒川さんのサイバースワンという豪華なコラボメドレー。今回の公演で一番好きなナンバーでした。3人ともモロゾフ氏の振付なんですけど、やっぱりそれぞれに個性が出ていますね。安藤選手の迫力、高橋選手の…何でしょう?笑 とにかくフィギュア史上空前の独特な世界なのは間違いないないですが…。それに、荒川さんの尖った強さ。でも、3人ともアップテンポな音源を使っているせいか上手く調和していました。3人が南側ショートサードのすぐ近くで揃ってレイバックスピンを披露してくれたときは悶絶ものでしたわ笑
あと、荒川さんが現れてからサイバースワンを思い起こすのに少しタイムラグが必要だったのは私だけ…ですよね苦笑
・Dear kids
ノービス~中学生までのスケーターの中で希望者の中から抽選で選ばれたスケーターがソロナンバーを滑るコーナー。この公演では須藤すみれさん(漢字が分からないので…違ったらすみません。名前は予想がつかないので平仮名で) がナンバーを披露してくれました。曲目はスペードの女王。明らかにスルツカヤさんリスペクトですね~スルツカヤさん、リンクサイドで喜んでくれたかもしれないですね。それだけで少し心温まりました。
肝腎の演技ですが、緊張していたようにも見えましたが、丁寧な演技でした。特にスピンの回転が速くビールマンスピンのポジションが綺麗だったのが印象的です。今後どこかで名前を見かけられたら嬉しいなーなんて思いました。
・シェイリーン・ボーンさん
あれ?シェイリーンさんって最近出産されたばっかりではありませんでしたっけ?とは思ったものの、そんなこと微塵も感じさせないキレキレの演技でした。アイスダンサーの滑りの迫力は、またシングルのスケーターとは違うのかな、とか考えていました。
・鈴木選手&本田さん
リバーダンスコラボ。荒川さんのリクエストによるものだそうです。荒川さんありがとう!!とにかく二人揃ったステップがすごい!! 本当に迫力すごい!! ニワカの弊害で本田さんのリバーダンスを知らないので、そこが勿体なかった…知っていたらもっと楽しめたのに!! でも、鈴木選手のアンダルシア~リバーダンス(09-10SP)のスパイラルからステップラストまで見られたのが嬉しかったです。新プロも楽しいですけど、もう見る機会がなかなかないであろう過去プロを見られるのもまた嬉しいものですよね。最後の鈴木選手と本田さんの「あはは」と「えへへ」の混じったような笑顔が印象的でした。
・パン&トン組
ロミジュリでした。本当にロマンチックな雰囲気が素敵。技そのものも勿論すごいのですが、時折交わすアイコンタクトが本当に優しくて優しくて……ラストの二人折り重なって倒れるところは、今こそ天井カメラ仕事してくれ!! と思いました笑 あ、関係ないですけど、この公演はTV放映用のカメラ入っていたみたいです。天井カメラらしきものは見当たりませんでしたけど。
・イリーナ・スルツカヤさん
例によって曲名不明ですが、ゆったりとしたスローナンバーでした。女王としての貫録がすごいです。そして相変わらずくるくるループが健在だったのが嬉しかったです。あとプログラム構成で好きだったのは、ボーカルがアカペラになったところでビールマンスピンをしていたところ。いいものはそれだけで、飾らなくても十分に美しいということがよく分かりました。
・イリヤ・クーリックさん
カジュアルなダンスナンバー。「聞いていると踊りだしたくなるような雰囲気を出したい」という本人のコメントそのままの楽しいナンバーでした。手拍子出来るプログラムって、観客もすごく乗りやすいです。そしてやっぱりデスドロップの迫力はすごかった!! ←二度目
・安藤選手
すっかりお馴染みになってきたスローバラード系ナンバー。曲名はまたまた不明←
腕の動きの柔らかさが印象的なプログラムでした。最初衣装を見た時「これは ”Why do we fall in love ? ” が来るか?」と思ったのは別の話です。そして今回の使用曲も ”Why must we ~ ?” という歌詞を多用していたのですが (~の部分は覚えていない) 、何かこの辺の問いかけに、安藤選手の今表現したいことの核があるのかな、と考えさせられました。
・高橋選手
今季SP。50~60年代ロックとのことですが、すごく濃い、本当に濃い選曲でした。2年前のマンボを彷彿とさせるような濃さです。前半は、明るい曲調のわりにすごく手拍子の打ちづらい曲で、ぱっと聞いてもリズムが全くつかめず(普段は大体大丈夫なんですが)、非常にノリづらい曲だなという第一印象を受けたのですが、そんな中でも何かリズムを取っている高橋選手はすごいと改めて思いました。4Tは両足着氷ながら、見事な3Aと3Lzを見せてくれ、ジャンプの調子も悪くなさそうな感じです。個人的な好みを言うと、衣装が微妙ですね…シーズンインまでにはまた変わると思いますが。
・荒川さん
ソロナンバーの締めに相応しい、しっとりと美しいスローナンバー。ディズニーで使われている有名な曲だったんですけど…曲名が出てこない涙 優雅なプログラムで溜息ものでした。さすがに3-3はなかったです笑
・フィナーレ
黒ジャケットに黒帽子で統一したお洒落な格好。その下の衣装は人それぞれでしたが、鈴木選手が昨季FSのピンクの衣装だったのは気づきました。もう色々なところでいろいろな演技があって、目が足りないですよもう!! 最後にスケーターの皆様が、客席近くに盛り上げにきてくれたのですが、私の席のほぼ正面くらいに高橋選手が来てくれました!! そこで客席を煽るのですが、高橋選手の盛り上げスキル凄すぎです。思わず乗せられますよあれは。そして最後は皆さん中央に揃って帽子を上に投げてフィニッシュ。
大満足のひと時でした。なお、パンフレットも購入して読んだのですが、面白いです。スケーター一人一人が荒川さんからの質問に答えているのですが、荒川さんの質問文も回答文も手書きなんですよ。すごく味があってよかったです。どれもこれも面白くて全部ご紹介したいくらいなのですが、一つだけすごく読んでいて嬉しかったところをご紹介しますね。
パン&トン組
Q. お財布を忘れたら、誰に借りる?又はおごってもらう?ちなみに…それは何故?
A. 荒川さんに借ります。なぜなら、来年も必ずここに来ますから。 ※公式訳
最後の方は若干力尽きた感はありますが、これでFOI25日昼公演レポ締めます!!
長々とお付き合いくださりありがとうございました。そして、ショーの開催にかかわったすべての方、本当に楽しい時間をありがとうございました!!
正直、今オフシーズンは全然情報追えていないですし、各ショーの動画なんて全くと言っていいほど見ていないんです。唯一ジェレミーのThe Iceで披露したHomeだけ見たという体たらくですよ苦笑
そんな状況ではありますが、一年に一回くらい何かアイスショーを見たい!!ということで(単純に9月以降頑張るエネルギー補給ともいう)、今日…じゃなくて日付変わったので昨日になりますが、フレンズオンアイス(以後FOI)の昼公演に行ってきました!! ということでそのレポをお届けします♪
※例によって記憶を元に書いているので何か事実と違ったこと書いていたらすみません。悪気はなく、単純な覚え間違えです。
(1)入場~開演まで
実は、今回は当日券での観戦でした。どうしてこうなったかと言うと、単純に院試勉強にかかりっきりになっていたらいつの間にかチケットがなくなっていたためです苦笑 本当は前日までローチケで立見席は売っていたのですが、電子マネーもクレジットカードも持っていない学生にローチケは使えませんでした涙 この2種しか決済方法がないってどういうことですかローチケさん……
仕方がないので開場一時間前、すなわち10:30くらいから路上で当日券販売を待ちます。この時点で30名近く並んでいました。事前に係員さんから「今回はほぼ満席なので確実に席をお出しできるかは分からない」との説明が。まぁ、チケット取らなかった自分が悪いので了承しましたが、この待ち時間はほんと辛かったです。気晴らしに本とか持っていけば良かったのでしょうが、すっかり忘れてしまって、ひたすらtwitterに愚痴を書き込み続ける始末。すみませんでした…
当日券販売は開場と同時、つまり11:30からの予定だったのですが、少し早まって11:20には販売開始しました。若干枚数ながらも指定席券が残っており、アリーナ南側S席を確保。実際入ってみたらすごくリンクに近い席でびっくりしました。嬉しかったですけど、もう二度と当日券狙いなんてしたくないです。苦笑
新横浜はそこまで客席数は多くないので(昨年FaOI新潟公演を行った朱鷺メッセ比ですが)、少なくとも2階席までならスケーターが小さくて見えないということはないと思います。
そして、新横浜は……寒い!! 本当に寒い!! ミニワンピース+ジーンズを着ていった上に、薄手のダウンジャケットとレッグウォーマーを防寒具として用意していたのですが、あまりに椅子が冷たかったのでひざ掛けは欲しかったです。正直指定席が取れるとは期待していなかったため、座れないならひざ掛けは要らないだろうと思って荷物から出してしまったのです。これは席についてすぐに後悔しました。でも、観戦中は盛り上がっていましたから案外気になりませんでした。ただ、冷えが効いてくると関節が痛んで辛かったので気になる部分に当てるカイロはあってもいいかもしれません。
あと、尋常じゃなくお手洗いが混んでいました。公演前に行ったときは約20分待ち。改めて言うまでもないでしょうけど、こういう時のお手洗いは早め早めが大事ですね。この待ち時間、「そういえば、ショーのリンクって壁がないけれど、これ事故とか起こらないのかな。試合でも壁激突なんてのは割とあるし」とか変なことを考えていました。
では、長すぎる前置きはこの辺にしてさっそくショーの内容に移ります。
(2)第一部
・オープニング
リンクにスモークがかかる中、荒川さんが登場。いきなりドーナツスピンから入ったのでびっくりしましたが眼福でした。その後イーグルを披露してくれていたように見えたのですが、スモークのせいで足元が見えない!! 演出は素敵だったのですが、このときはちょっとスモーク退いてくれと願いました。
それから荒川さんが宙を舞い、出演するスケーターの皆様が登場!! 南側を正面に勢ぞろいしてくれたのですごく迫力ありました。その後 一人ずつ短いエレメンツを披露。印象に残ったのは安藤選手がハイドロをやってくれたこと!! 初めて見ましたよ。
・Get the Chance
若手選手希望者の中から抽選で参加者を決めてプログラムを披露するコーナー(だったかな?)。村上大介選手と佐々木彰生選手が参加するということでしたが、土曜昼公演は佐々木選手が出演。様々なユニークなプログラムで話題になっているのは知っていたのですが、確かプログラムを通して見るのは初めて(←)。本人も「踊りまくります」と言っていましたが、その宣言を裏切らぬダンスプログラムで、本当に楽しかったです!! びっくりするぐらい踊りに切れ目がないんですよ!! ジャンプは失敗してしまいましたが、それを忘れさせるぐらい観客を巻き込んだパフォーマンス、素晴らしかったです。
・グループナンバー
プロスケーターの皆様(荒川さん、有香さん、本田さん、やまとさん、シェイリーンさん、スルツカヤさん、イリヤ・クーリックさん)が出演。有香さんが振付をされたとのこと。最初はすごくしっとりとしたスケーティングで魅せるスローナンバーだなぁと思っていたのですが、眼鏡をかけたやまとさんが入ってきた時点で一気に笑えるプログラムに。まぁやまとさんに突っこむ皆さんが面白いこと面白いこと。それでもプログラムラスト付近のイリヤ・クーリックさんのデスドロップの迫力で一気に印象が変わった……はずが、最後のポーズ、観客に向けて立つはずが、やまとさんだけ逆向きに立っていたのに全て持っていかれました笑 退場の時に観客に手を振っていたやまとさんがスルツカヤさんにせっつかれていたのも面白かったです笑
※海外のプロスケーターってどう呼んでいいか分からないので、ここに書いた表記で統一します。他意はないです。
・鈴木明子選手
今季FSの一部(シルク・ド・ソレイユ)を披露してくれました。チェロ(?) の低音メロディーと独特の弦楽器の音色の美しい音楽に、情感あふれる演技がすごく合っていて、一目で好きになりました。本当に今季も期待しています。ジャンプもすごく調子が良さそうで、3Lz、3F、2A、3Sを完璧に決めていました!! あと、ステップなんですけど、あれはサーキュラーなのでしょうか?それともストレートラインが入らなくなって折り返しが長くなってしまったのでしょうか?どちらにせよ見ごたえがありそうで、早く競技リンクで見たいなぁ…
あ、鮮やかな青に差し色の緑が入ったワンショルダーの衣装がすごく素敵でした。多分、遠目で見ても映える衣装でしょうね。比較的近くで見てもすごくディテールが凝っていて、特にフリルが綺麗でしたよ~
・ウィーバー&ポシェ組
例によって初見のペア(もう少しカップル競技見たいんだけどねぇ……)。とにかく近くをもの凄い速さで通り過ぎていくリフトが凄かったです。ウィーバー選手の衣装が、金色の地に金色の房が全体についたような(上手く表現できない…)衣装が綺麗でした。動きに合わせた房の動きが躍動感を増しているように感じられて。
・田村岳人さん
ソロナンバーは、受け狙いには走らず格好よく決めてくれました。使用曲、かなり有名なんですけど(シ♭ラソ~シ♭~ソシ♭~シ♭ラソ…ってやつ)、何でしたっけ?苦笑 最初に、確かLzからの3連続を跳んでくれたのですが、1stはとても綺麗で2ndをつけたところ若干着氷が詰まっていたように見えたのですがそれでも着氷していました。ここに3rdをつけたらリンク外に出てしまって転倒……見ているだけでも痛そうでした。でも、そんな様子を露ほども見せずそこから先の演技をびしっと決めているあたり、流石のエンターテイナーだなぁと思いました。そもそも、無理してでも3rdをつけていることそのものがエンターテイナーとしての心意気を示していますよね。
・佐藤有香さん
今度こそ本当にスケーティングで魅せるしっとりとしたプログラム。見ていると、有香さんをコーチとしているジェレミーがエクソジェネシスを滑るのも分かる気がしてきます。本当に溜息ものの美しいプログラムでした。あと、どうでもいいことですが、衣装の背中が逆三角形状に空いているのが気になりました…苦笑
・本田武史さん
初披露のプログラムとのこと。曲名分かりませんごめんなさい。骨太で雄大な演技でした。会場で流れる音楽のベースの振動を感じながら見ると、また格別ですねぇ。生観戦の良さを実感できるプログラムでした。間近で見た3Sの迫力はすごかったです。
・安藤選手&荒川さん
オペラ座の怪人より”Music of the Night” を使ったペアナンバー。とても優しく愛情に溢れた演技でした。二人揃ってのスパイラルとかほんと綺麗でしたよ……一瞬、ミュージカルで見たこの曲のシーンが重なって見えました。この曲をファントムが歌うシーンはまだ、ファントムはひたすらクリスティーヌに優しかったんだよなぁ……とか思うと感慨深くなってしまって。女性ボーカル版を用いていたので、ファントムが歌った場合に色濃く感じられる妖しさは影を潜めて、ただただひたすらに優しさが強調された感もあります。ああ、いいもの見られたなぁ……←私事ですが、明日劇団四季のオペラ座の怪人を見に行くんですよ♪
・小塚選手
今季SPを披露してくれました。昨季のナウシカに近い路線に感じましたし、実際すごく演じやすそうな印象を受けました。今年こそは競技でプログラムの仕上がった形をみたいなと強く思いますほんと苦笑 話題のドーナツスピンは成功していましたよ~!! 背中のそり具合は、まぁ男子選手の限界なんだろうなと思わされましたが苦笑 ジャンプは乱れ気味?4Tステップアウト、3A転倒、3Lzクリーンでした(確か)。
今日は09-10SPの衣装でしたが、またシーズンインまでには変える模様。なお、本人いわくあの衣装は「地味」だそうです(曲or演技の割に今日の衣装は地味、と小塚選手がコメントしていたので)笑
・プレゼントタイム
明らかに公演一番の目玉だったプレゼントタイム。佐藤信夫先生の表彰式と来場者プレゼント抽選の二本立てでした。
荒川さんから、これまでの佐藤信夫先生のフィギュアスケート界への貢献が語られたのですが、ブレードを磨く機会を日本に初めて導入した話や、荒川さんのブレードを取り付けたり磨いたり(オリンピックのSPとFSの間も!!) していた話など初めて知る話もありました。そしてそのあと信夫先生がリンクに登場!! なんとイーグル&イナバウアーを披露してくれました!! 何という貴重なお姿が……!! これだけでもあの暑い中一時間並んだ価値はありました。
このあと、有香さんがイナバウアーでプレゼントを掲げながら入場。このプレゼントは荒川さんのお父様が信夫先生のお名前を刻んだグラスだそうで。プレゼントを渡した後、信夫先生と有香さんとでリンクを一周。お二人が一緒に滑るところを見ていると、本当に仲の良いご家族なんだろうなと思わされました。
このあとの来場者プレゼントは
・やまとさんがくじを引いて座席番号を読み上げるとき「East…じゃなくて東」と言い直していたのが少し可笑しかった
・荒川さんの飼い犬のティラミスちゃんも登場したのですが、ティラミスちゃんがいつの間にかリンクを走って逃げだそうとしていたのにびっくり。犬って氷の上歩いても意外と平気なものなのかしら?笑
といったところが見どころでした。←
当選者の皆様、おめでとうございます!!
(3)第2部
・Lake Swans
と便宜上称しますが、安藤選手のブラックスワン×高橋選手のヒップホップスワン×荒川さんのサイバースワンという豪華なコラボメドレー。今回の公演で一番好きなナンバーでした。3人ともモロゾフ氏の振付なんですけど、やっぱりそれぞれに個性が出ていますね。安藤選手の迫力、高橋選手の…何でしょう?笑 とにかくフィギュア史上空前の独特な世界なのは間違いないないですが…。それに、荒川さんの尖った強さ。でも、3人ともアップテンポな音源を使っているせいか上手く調和していました。3人が南側ショートサードのすぐ近くで揃ってレイバックスピンを披露してくれたときは悶絶ものでしたわ笑
あと、荒川さんが現れてからサイバースワンを思い起こすのに少しタイムラグが必要だったのは私だけ…ですよね苦笑
・Dear kids
ノービス~中学生までのスケーターの中で希望者の中から抽選で選ばれたスケーターがソロナンバーを滑るコーナー。この公演では須藤すみれさん(漢字が分からないので…違ったらすみません。名前は予想がつかないので平仮名で) がナンバーを披露してくれました。曲目はスペードの女王。明らかにスルツカヤさんリスペクトですね~スルツカヤさん、リンクサイドで喜んでくれたかもしれないですね。それだけで少し心温まりました。
肝腎の演技ですが、緊張していたようにも見えましたが、丁寧な演技でした。特にスピンの回転が速くビールマンスピンのポジションが綺麗だったのが印象的です。今後どこかで名前を見かけられたら嬉しいなーなんて思いました。
・シェイリーン・ボーンさん
あれ?シェイリーンさんって最近出産されたばっかりではありませんでしたっけ?とは思ったものの、そんなこと微塵も感じさせないキレキレの演技でした。アイスダンサーの滑りの迫力は、またシングルのスケーターとは違うのかな、とか考えていました。
・鈴木選手&本田さん
リバーダンスコラボ。荒川さんのリクエストによるものだそうです。荒川さんありがとう!!とにかく二人揃ったステップがすごい!! 本当に迫力すごい!! ニワカの弊害で本田さんのリバーダンスを知らないので、そこが勿体なかった…知っていたらもっと楽しめたのに!! でも、鈴木選手のアンダルシア~リバーダンス(09-10SP)のスパイラルからステップラストまで見られたのが嬉しかったです。新プロも楽しいですけど、もう見る機会がなかなかないであろう過去プロを見られるのもまた嬉しいものですよね。最後の鈴木選手と本田さんの「あはは」と「えへへ」の混じったような笑顔が印象的でした。
・パン&トン組
ロミジュリでした。本当にロマンチックな雰囲気が素敵。技そのものも勿論すごいのですが、時折交わすアイコンタクトが本当に優しくて優しくて……ラストの二人折り重なって倒れるところは、今こそ天井カメラ仕事してくれ!! と思いました笑 あ、関係ないですけど、この公演はTV放映用のカメラ入っていたみたいです。天井カメラらしきものは見当たりませんでしたけど。
・イリーナ・スルツカヤさん
例によって曲名不明ですが、ゆったりとしたスローナンバーでした。女王としての貫録がすごいです。そして相変わらずくるくるループが健在だったのが嬉しかったです。あとプログラム構成で好きだったのは、ボーカルがアカペラになったところでビールマンスピンをしていたところ。いいものはそれだけで、飾らなくても十分に美しいということがよく分かりました。
・イリヤ・クーリックさん
カジュアルなダンスナンバー。「聞いていると踊りだしたくなるような雰囲気を出したい」という本人のコメントそのままの楽しいナンバーでした。手拍子出来るプログラムって、観客もすごく乗りやすいです。そしてやっぱりデスドロップの迫力はすごかった!! ←二度目
・安藤選手
すっかりお馴染みになってきたスローバラード系ナンバー。曲名はまたまた不明←
腕の動きの柔らかさが印象的なプログラムでした。最初衣装を見た時「これは ”Why do we fall in love ? ” が来るか?」と思ったのは別の話です。そして今回の使用曲も ”Why must we ~ ?” という歌詞を多用していたのですが (~の部分は覚えていない) 、何かこの辺の問いかけに、安藤選手の今表現したいことの核があるのかな、と考えさせられました。
・高橋選手
今季SP。50~60年代ロックとのことですが、すごく濃い、本当に濃い選曲でした。2年前のマンボを彷彿とさせるような濃さです。前半は、明るい曲調のわりにすごく手拍子の打ちづらい曲で、ぱっと聞いてもリズムが全くつかめず(普段は大体大丈夫なんですが)、非常にノリづらい曲だなという第一印象を受けたのですが、そんな中でも何かリズムを取っている高橋選手はすごいと改めて思いました。4Tは両足着氷ながら、見事な3Aと3Lzを見せてくれ、ジャンプの調子も悪くなさそうな感じです。個人的な好みを言うと、衣装が微妙ですね…シーズンインまでにはまた変わると思いますが。
・荒川さん
ソロナンバーの締めに相応しい、しっとりと美しいスローナンバー。ディズニーで使われている有名な曲だったんですけど…曲名が出てこない涙 優雅なプログラムで溜息ものでした。さすがに3-3はなかったです笑
・フィナーレ
黒ジャケットに黒帽子で統一したお洒落な格好。その下の衣装は人それぞれでしたが、鈴木選手が昨季FSのピンクの衣装だったのは気づきました。もう色々なところでいろいろな演技があって、目が足りないですよもう!! 最後にスケーターの皆様が、客席近くに盛り上げにきてくれたのですが、私の席のほぼ正面くらいに高橋選手が来てくれました!! そこで客席を煽るのですが、高橋選手の盛り上げスキル凄すぎです。思わず乗せられますよあれは。そして最後は皆さん中央に揃って帽子を上に投げてフィニッシュ。
大満足のひと時でした。なお、パンフレットも購入して読んだのですが、面白いです。スケーター一人一人が荒川さんからの質問に答えているのですが、荒川さんの質問文も回答文も手書きなんですよ。すごく味があってよかったです。どれもこれも面白くて全部ご紹介したいくらいなのですが、一つだけすごく読んでいて嬉しかったところをご紹介しますね。
パン&トン組
Q. お財布を忘れたら、誰に借りる?又はおごってもらう?ちなみに…それは何故?
A. 荒川さんに借ります。なぜなら、来年も必ずここに来ますから。 ※公式訳
最後の方は若干力尽きた感はありますが、これでFOI25日昼公演レポ締めます!!
長々とお付き合いくださりありがとうございました。そして、ショーの開催にかかわったすべての方、本当に楽しい時間をありがとうございました!!
#
by WhiteButterfly189
| 2012-08-26 00:52
| フィギュアスケート感想(男子)